鈴木良和氏に聞きました!〜世界との“育成の差”って?選手に〇〇を与えること〜

(読みおわり目安:3分)

(対象:U12〜18の育成に関わる方)

こんにちはっけよい!もりもりでごわっす♪

…今回のテーマはこれ ↓

鈴木良和氏に聞きました!

〜世界との“育成の差”って?

 選手に〇〇を与えること〜

お気軽にシェアどうぞ

くわしくはのちほど…

 

========================

全国出張レッスン募集中!

もりもりがあなたの街へいきます♪

【ご依頼は、お問合せページより!】

========================

 

(あとがき)

2019年末、東京・江東区へ!

バスケットボールの家庭教師ERUTLUC主催の、

ジュニアバスケットボールサミット

参加してきました♪

(アルバルク東京U15 HC、塩野コーチの

講演もありました!内容は割愛します。)

 

鈴木 良和 氏(すずき よしかず氏って?】

★現在

株式会社ERUTLUC 代表

.

★代表

男子日本代表サポートコーチ

U12・13キャンプヘッドコーチ

.

★出身

茨城県 筑波市

.

★出身校

(茨城)筑波西中学校

→並木高校

→千葉大学

.

★資格

A級コーチライセンス

講師としても全国を飛び回っていますので、

育成コーチの方で知らない人はいないでしょう!

 

…今回は、U15選手を対象に

キャンプがおこなわれていました!

↑画像の通り、このキャンプでは

“指導者見学”ができました♪

まるまる2日間にわたって

コーチたちが 大いに学べる機会!

 

…おどろいたコトは、

全国から指導者が見学に来ていたコト!

→ 把握しただけでも(北から)…

北海道、岩手、栃木、静岡、大阪、

兵庫、広島、鹿児島…

注目度の高さがうかがえますよね♪

 

さて、サミットテーマについて!

育成マインドの醸成

 

醸成とは?

→ある気運・情勢などを

次第に作り上げてゆくこと。

です!

テーマの趣旨は以下♪

(2019年、W杯話を皮切りに…)

FIBAワールドカップ2019

 

★世界への切符をつかんだが、

世界との“差”を感じた1年でもあった。

 

★W杯敗戦後、

代表スタッフミーティングがあった。

ぼくが参加しなければ、

今いる選手で 戦術をどうするか、

という話がメインであったと思う。

 

しかし、ぼくからすれば、

問題の8割は育成。

育成からやっていることが違うから

こうした(敗戦という)問題が出てくる。

 

育成でやっていることを変えないと、

世界と戦えない。

それを痛感した。

とのこと!育成コーチの方々は、

ドキッとする話ですよね…。

→ 今回の記事では、単なるレポートとせず、

『もりもりの考えたコト』も多めです!

…なぜならば、鈴木氏が強調していたコトとして、

以下の話があったからです。

W杯後、ぼくが感じたことは伝えるが、

みなさんがどう考えるか、

チームでどうするか、

どう伝えるかが大切。

 

この“波”が育成を変えていくのでは。

 

イベントの目的は、“波”を起こすこと。

よって、みなさんもインフルエンサーになり、

つながりのある方たちに広めてほしい。

波をザバ〜ンっと、あなたに伝えるために

学んだ内容

・もりもりが考えたこと、質問したこと

“10の話”書きます!

もくじ

1、W杯で感じた世界との差①

2、〃②

3、〃③

4、判断力の良し悪しって?

5、運動課題、誤っていない?

6、おすすめ“エッセンシャルゲーム”

7、 U12で注意すべきDF

8、アルゼンチンの育成に注目!

9、イタリアコーチが教えてくれたこと

10、勝利至上主義は悪い?

では、お楽しみあれ↓↓↓

 

1、W杯で感じた世界との差①

(※育成から積み上げていくべきコト、

まとめると、3つ! 1つ目は…

↓☆↓☆↓☆↓☆↓☆↓☆↓

『戦術遂行能力の高さ』

 

練習をすれば、何かしらはうまくなる。

下手になることはない。しかし、

世界・日本選手の技術は、質的に差を感じた。

 

2位に輝いたアルゼンチンは

DFインテンシティ(強度)が非常に高かった。

しかし、優勝したスペインは

それに対しても点を重ねている。

→ それが遂行能力が高いということ

…遂行力には

“3つの要素”が入っていると良い。

★判断力

★技術力

★身体能力

※難易度は課題のIntensityで決まる

(図より)判断力があって、技術力があっても

身体能力で負けてしまったらイミがない…

と言うこともできる。

2、W杯で感じた世界との差②

『戦術を壊されても 成果を出す

 “自己解決能力”の高さ』

W杯優勝のスペインは、30年前から

バスケットボールというスポーツは最終的に、

戦術的な工夫は 戦術によって打開されてしまう

スポーツである、という考えがある。

(戦術をいくら考えても、あたらしい戦術で

守られてしまう、ということ。

スクリーンに対しても、世界となれば

対応の仕方が整備されている。)

 

よって、戦術ではなく、

個で打開できる力がある選手が育っている国が強い、

というコンセプトで選手&指導者育成している。

なお、とあるスペインのコーチは、

『得点のうち7割は、戦術後に

個のスキルで打開して決めている。』

という話もあり。

(備考)

以前、スペインのルイスコーチより

戦術・個人スキルについて、伺いました!

★ルイス氏記事は→こちらをクリック

 

3、W杯で感じた世界との差③

『リーダーシップとオーナーシップ』

日本の選手は、依存型が多い。

→ プロになってから変わるのは難しい。

Q、オーナーシップとは?

 

仕事を“自分自身の課題”と主体的に捉え、

強い責任感を持って取りくむこと。

(以下、鈴木氏が選手にかけたコトバ。

選手たちが静かなシーンにて…)

周りが変わると、自分も変わる。

自分を変えたかったら、周りを変えること。

(仲間が良いプレーをしたら、祝ったり。)

周りに無関心なら、

自分の成長にも無関心、ということ。

イチロー

鈴木氏はこのムービーを紹介していました!

イチローの考える“リーダー論”とは?

https://youtu.be/I8QYD2amy_M

もりもりの思ったこと

もりもりはヘッドコーチのように

チームを指揮していません。

★スクール指導

★個人・団体にスキルコーチ

上記の活動をしております。

 

チームを指揮をしないからといって、

『リーダー・オーナーシップは強調しなくてイイ』

という考えを もってはいけないと思いました。

(このキャンプでも、参加者たちは

初めて会う同士がほとんどでしたし)

どんな現場でも、その選手が主体的に

プレーするような環境にしなければ…!

 

4、判断力について

ボールを持っている選手は、

ゴールへアタックすることを優先とすると良い。

判断力は、優先順位があることが大切)

プレーの速度判断の速度は相関している。

 

なお、判断について、コーチが

「そっちにパスを出せ!」というように

強制することは好ましくない。

 

→ なぜならば、コーチの役割は

『選手たちが、自分の力で山を登れるように

サポートしてあげること』であるから。

さらに言えば…

選手自身、上達することを考え続けてほしい。

コーチが設定したメニューの中でも

「こうやった方がイイ!」と思ったら、

どんどんどうぞ。

(与えられたメニューをどんどん良くすることが

選手みんなの責任)

 

…とあるイギリスコーチは「自国は、選手に

教えすぎているから世界で勝てない。」

という話もしていた。

(補足)

全てのプレーに介入するな、というワケではなく

シュートは指導者が介入して良い、とのこと。

→ 理由としては、シュートは反復が大事だが、

5割しか入らないのをずっと打っていたら

その“入らない”技術が身についてしまうから。

(なお、シュート力の目安としては、

中学卒業までにペイントエリア近辺、

狙って打って、10本中7本は入るように)

(気づき)

鈴木氏は、選手への判断に対する指摘は、

コーチの設定と違うことをしても

「ダメ」というコトバは使わず、

「今はそう考えてそういう判断をしたんだな?」

という“問いかけ”をしていた。

 

5、運動課題について

技を身につけようとしたときに、

その技の習得が“運動課題”である。

課題を、的を得たものにすることを大切に。

★例★

ゴール下でDFに当たり負けした…。

 

→ならば練習では、

コンタクト(接触)を入れたメニューを。

バランスを崩さず決め切ることができるか。

 

この際、的を得ていないメニューとは、

“ハンドリング”を養うメニューなど。

『1』で話した遂行力についてさらに話すと、

多くの場合は、身体能力の面で、消される。

(相手が身長差を武器に守ってきたり)

例を加えて説明すると、

女子日本代表、渡嘉敷選手にも運動課題がある。

(彼女は193cm)

世界に行けば、自分より背の高い選手も多い。

その中でブロックされてしまったり。

 

中高時代はブロックされる経験がなかったため、

大人になり 世界と戦う上で出た課題である。

もりもりの思ったこと

スクールでは、考える力を養うべく

『認知・判断メニュー』も取り入れています。

より上のレベルで活躍するために、

プラスアルファ、接触を入れていこうと思いました。

https://youtu.be/7CADYlFxZc8

なお、“コンタクトに慣れるためのメニュー”

については、日本代表トレーナーの星川氏の

相撲やレスリングで遊ぶという

アイデアがオススメです。

★星川氏記事は→こちらをクリック

 

6、エッセンシャルゲームとは?

勝負にこだわったらやらざるを得ないような

メニュー作成にチャレンジすると良い。

→ 意図としては、コーチは答えを出さずに、

生徒自身が答えを見つけることである。

(3on3・4on4のゲーム例がありました。

どうしたら決めれる?どうしたら守れる?)

 

ルールによっての指示ではなく、

勝つためにどうすれば良いかを考えさせる。

はじめはうまくいかない。

→うまくできないときの注意として、

指導者が我慢できず介入しすぎないこと。

選手が考えることをしなくなってしまう…

コーチが知っている解以上のことを

選手にはつかんでほしい。

エルトラックの理念は

『自分のなりうる最高の自分を目指そう!』

でもあるので、ぼくらの理想になってね、

という指導はしていない。

 

7、 U12で気をつけたいDF

未来につながらないDFは、

ヘルプDF前提で守らせること。

(ノーミドル、というような)

1歩目引いて、ディレクションDFすることは、

好ましくない。「今勝つ」目的ではなく、

将来につながるようなDFを。

ヘルプDFに頼らず、オンボールは

自分1人で守る、という意識を。

 

…また、プラスアルファして

DFで身につけたいことは、

★フェイクにひっかからない

 

★コンタクトで体勢をくずさないこと

上記2点である。

 

8、アルゼンチンの育成資料を参考に

『個で打開する力』というのは、

スペインのコンセプトと一緒である。

理にかなっている指導順は、

★人の助けをかりない

 

★オフボールで人の助けをかり、個で打開

 

★最終的にオンボール

である。さらにくわしく言うと、

1、オンボール自力

(ボールを持っている選手が

1人でシュートを決め切れる)

 

2、オフボール自力

 

3、オフボール他力

(他力とは、スクリーンプレーなど)

 

4、オンボール他力

よって、スクリーンは優先順位としては低く、

後回してよいプレーである。

 

→ しかし、自身(鈴木氏)がU12講習にて

依頼テーマで多いのは、

スクリーンプレーである『ピック&ロール』。

→ そう依頼を受けたときは、

「そもそも、なぜU12でピックが必要か」

という話を最初にしている。

 

9、イタリアでのエピソード

(※今回はこの話を強調する。なぜならば、

W杯に行ってから、このエピソードの

大切さの度合いに気付いたため)

…約10年前、イタリアへサッカー育成の

勉強をしに行った(他にも参加者あり)。

→ サッカー指導風景を見ていた、

日本コーチからの質問で、

「こどもたちができてないのに、

次々とメニューが変わっていっていますね?

できていないのに、なぜ変えていくのですか?」

という質問した。

 

すると、イタリアコーチは不思議そうな

顔をし、逆に質問された。

「指導者の役割をなんだと思っていますか?」と。

日本コーチうまく回答できなかった。

つづけてイタリアコーチは

「我々の考えは、課題を与えること。」

と言っていた。

日本コーチたちは、

『課題を解決してあげることが、コーチの役割』

だと思っていた。

 

→ 育成年代の指導者が

「勝たせてあげることが役割」としていると、

ピック&ロールや、トラップDFをしてしまう…

でも、世界強豪国はそんなことしていない。

(アルゼンチンも同様)

 

U12の指導では、

勝ちやすい方法を選んだら良いコーチ、

という考えは卒業しなければならない。

世界の育成に追いつけない。

(補足)

勝たなくて良いというメッセージではなく、

『ゾーンもピックもトラップもおたがい使わない中、

勝ち負けにこだわって競争を楽しむ』

ということが育成年代に求められている環境。

 

…もしこのまま指導を数年つづけていくと…

★日本人コーチたち

課題を解決していくことがうまくなっていく。

→結果、子どもたちは、

『解決してもらうことに慣れていく』

 

★イタリア(ヨーロッパ)コーチたち

課題を与えることがうまくなっていく。

→結果、子どもたちは、

『解決することに慣れていく』

説明して分からせるコーチングから、

課題を与えるコーチングにシフトを。

 

なお、指導者の話を「はっきり聞いてます」

という選手は世界では戦えない。

コートの中では主体的に

かつ瞬時に判断しなければならない。

みな世界でプレーするわけではないが、

社会人となったときに、

AIが発達する中で、人間らしく、

どれだけ判断できるか、という力につなげる。

備考・もりもりの思ったこと

現在Bリーグで指導している 栗野コーチは、

『アメリカでゾーンDFをしないのは、暗黙の了解』

と言っていました。

★栗野氏記事は→こちらをクリック

 

日本では、マンツーマンDFをチェックする

『コミッショナー制度』がありますね。

(赤・黄旗をもっている方)

この制度が入ったイミを

コーチたちは再考すべきかと思います。

 

10、勝利至上主義は悪い?

勝利至上主義と、

育成至上主義を吟味(ぎんみ)してみる。

育成至上主義のように

『課題を与える指導』にすると

選手の成長を待たなければなので、たしかに

目の前の勝利から遠ざかるかも。

 

しかし、勝利至上主義のように。

指導者が勝ちたいから強制、

選手が依存してしまう、というのは良くない。

 

…このような話もあり。↓↓↓

とあるインタビューで

インターハイ優勝した某高校キャプテンの話。

「優勝から何を学びましたか?」

と聞かれたところ、

「監督の言うことを一生懸命やっただけなので、

そこから何を学んだかはうまく言えない」

と回答した。果たして、選手がこのようなことを

口にする指導であっていいのか?

 

では、勝利至上主義は良くないと言って良いのか?

(「指導者の存在意義は?」となる)

スポーツの本質は“勝利”。

成長するなら 勝利に近づくし、

勝利に向かって指導しても良いはず。

よって、育成至上主義となってもいけない。

 

…要するに、

(表の通り)“or”の考えではなく、“&”の考えを!

まとめると、

選手を成長させることの延長で、

どれだけ勝利を目指せるか!

これこそ育成コーチに求められること。

(↓再度掲載)

なお、強豪国アルゼンチンの育成チームでは、

戦術ばかりで勝ったとしたら、

チームから解雇させられてしまうほど…

 

…それでは、具体的にどのような指導を?

おすすめは、以下3点

★1on1

(オフェンス)

★5out

(5人が、3Pライン外から攻める)

★マンツーマンDF

この話をすると、「この3点だけで良いの?」

というコーチもいるだろう。

しかし、この3つだけでも、

やらなきゃならないことは山ほどある。

(1on1についても、シュート、抜く、

パスの種類、状況判断…などなど)

 

「いろいろ教えるのがおもしろいのでは?」

というコーチもいるだろう。たしかに、

課題を与えるコーチングは難しさもある。

(補足)

表中、2本の境界線については、勝利の捉え方

→今までは、“or”と“and”が明確ではなかった。

(一緒に聞いているコーチたちも

至上主義の考えについて、深く頷いていました)

(もりもりの思ったこと★備考)

育成がその選手にとって成長につながったかは、

大人になってみないと分からない…、

正解はない…!

“育成とは何か”を考えつづけ、

勉強しつづけていかねばっ!

…以上、10の内容でした!

 

日本子どもたちのために、

鈴木コーチの想いを生かしていきましょう♪

主催のERUTLUCさん、

そして 鈴木コーチに感謝いたします!

読んでいただいたあなたにも

参考になれば幸いです(^^)

 

おわりに

★鈴木良和氏、SNSはこちら!

★ツイッター:@yoshikazBB

★フェイスブック:鈴木良和

感想や質問・意見は、

お問合せページ←より待っています!

 

…では〜、今回はこの辺で♪

閲覧いただき、感謝いたします(^ ^)

 

========================

 

P.S.

全国どこでも行きます!出張レッスン

〜好評受付中!〜

.

☆料金など、くわしくはこちらをクリック! 

参考ムービー

“とことん 楽しく”スキルアップできます!

【お問合せは、下記アドレスにメール

または→お問合せページ←より!】

[ morimoribaske@gmail.com ]

.

========================

.

【グッズ発売中!

タオルとマグカップ、どちらが好み?】

★商品ページは→こちらをクリック←

 

========================

.

【待望のDVD!好評発売中♪】

〜70のテクニック〜

★ご注文は→こちらをクリック←

画面の前でお会いしましょう(^^)

.

========================

.

★イベント出演・メディア取材依頼★

くわしくは→こちらをクリック←

〈ハイテンションパフォーマンス、

もりもりを呼びませんか?^ ^〉

.

========================

 

“もりもり☆メルマガ” 無料配信中!

〈読むだけでバスケットがうまくなる!?〉

LINE版→こちらをクリック←

(QRコードで友達追加してください)

メールアドレス版→こちらをクリック←

..

========================

 

★ここまでお読みいただき

感謝いたします!★

・感想

・質問

・意見

・記事リクエスト

お待ちしております♪

お問合せページ←より